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2008年11月01日(土) 02時20分

名古屋タイムズ 親しまれた夕刊紙、62年余の歴史に幕毎日新聞

 「名タイ」の愛称で親しまれてきた夕刊紙「名古屋タイムズ」(本社・名古屋市中区)が31日、第20834号の最終号をもって62年余にわたる歴史に幕を閉じた。

 最後号の1面見出しは「歴史に幕」「62年余のご愛読ありがとうございました」。中面には、神田真秋愛知県知事ら読者63人のメッセージが掲載されている。

 同日正午過ぎ、同社の掲示板に紙面が張り出されると、じっくり見入る人もいた。愛知県春日井市の会社員、上田憲治さん(60)は「昼休みを利用して6年前から愛読している。紙面が堅苦しくなくて読みやすかった。昼休みどう過ごそうかなぁ」と残念がった。

 名古屋タイムズは1946年5月創刊。スポーツや芸能、地元密着の軟らかい話題を中心に紙面展開し、04年4月現在で約12万部を発行したが、経営環境が厳しく休刊となった。社員は約70人で、再就職希望者の半数の就職先は既に決定。別会社「名古屋タイムズ印刷」は存続し、新聞印刷を続けていく。【木村文彦】

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