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2008年11月01日(土) 13時01分

補助金不正経理:12事業2000万円調べたら「不適切」経理370万円 /山形毎日新聞

 ◇国補助事業・県サンプル調査
 12道府県の不正経理問題で、県は31日、独自調査の結果、07年度の国の補助事業で214件計370万円の不適切な疑いのある経理が見つかったと明らかにした。国と協議し適切かを確認する。余った補助金を業者の口座にプールする「預け」はなかったという。
 07年度の国土交通省と農林水産省の補助事業計154事業の事務費4億5000万円のうち、12事業2000万円をサンプル調査した。
 その結果、補助事業以外の出張費に補助金を使っていた疑いがある例が213件198万円見つかった。ただし補助事業と補助以外の事業の複数の目的のため1回の出張をしていた例も多数あったという。また補助対象外の課の臨時職員1人の賃金1件172万円を補助金から支出していた。ただしこの職員は補助事業を手伝っていたという。
 斎藤弘知事は「補助事業の目的を厳密に解釈すれば、必ずしも適正ではない支出。公金という性格上、県民に、少しでも疑義をもたれないような認識を持つことが必要」と釈明した。
 会計検査院の方法も参考に、今後、07年度分の全支出を調べるという。【林奈緒美】

11月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081101-00000116-mailo-l06