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2008年11月01日(土) 01時29分

第17代最高裁長官に竹崎博允氏 14人越え抜擢産経新聞

 政府は31日の閣議で、11月21日に定年退官する島田仁郎(にろう)最高裁長官の後任の第17代長官に竹崎博允(ひろのぶ)東京高裁長官(64)を指名する人事を正式に決定した。三権の長の一角である最高裁長官が交代するのは平成18年10月以来、約2年ぶり、裁判官出身の最高裁長官は9人連続となる。任期は定年の70歳になる26年7月まで。

 最高裁長官は現職の最高裁判事の中から選ばれることが続いており、最高裁判事を経ず長官になるのは昭和35年に第3代長官に就任した横田喜三郎氏以来。現役の14人を飛び越える異例の抜擢(ばってき)人事となった。

 竹崎氏は刑事裁判に精通。最高裁事務総長をはじめとした司法行政の中枢を歩み、裁判員制度導入に主導的な役割を果たした。来年5月の制度スタートにあたって、司法のトップとして適任と判断された。

 【最高裁長官】

 竹崎博允氏(たけさき・ひろのぶ)東大卒。昭和44年判事補。最高裁事務総長、名古屋高裁長官を経て平成19年2月から東京高裁長官。64歳。岡山県出身。

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