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2008年10月31日(金) 12時36分

<衆院選>いつ?3パターン ケース1 年明け型毎日新聞

 次期衆院選はいつなのか−−。麻生太郎首相が30日、年内衆院選の見送りを事実上認めたことで、選挙時期は(1)年明けの1月(2)09年度予算成立後(3)来年9月の衆院議員の任期満了まで追い込まれた来秋−−の3パターンに絞られる。世界的な金融危機を受け、「経済の麻生」を意識しての今回の判断だが、残る10カ月余の中で景気が好転する展望は見えない。首相には「いばらの道」が待ち受けている。【中村篤志、犬飼直幸】

【主な政治日程と想定される衆院選パターンの図入り記事】

 ◇2次補正、立ち往生

 民主党の小沢一郎代表は29日の党幹部会で、次期衆院選について「選挙は早い。首相は持たない」と指摘した。「選挙の顔」として自民党総裁に選ばれた首相が衆院選を先送りすれば、政権の求心力が下がり「自民党や公明党からも麻生おろしが始まる」(民主党幹部)と見るからだ。

 政府・与党は追加の経済対策を実行するため、今国会に第2次補正予算案を提出する方向。ただ、予算執行のための関連法案の成立まで目指すと、11月30日が会期末の今国会は年明けもにらんだ大幅延長が必要だ。2次補正の国会提出は11月下旬になる見通しで、与党が3分の2を占める衆院を早期通過させた後、野党が多数の参院では審議難航も予想される。

 国会審議が行き詰まり、与野党の対決色が強まれば、争点が明確になったとして、首相が解散に打って出るとの説がある。また、来年度予算編成作業が一段落した年末は、一つの節目になることから、解散ムードが高まる可能性がある。

 公明党は「11月30日投開票」をあきらめたものの、「早期」の旗は降ろしていない。同党の北側一雄幹事長は30日夜の記者会見で、補正審議の難航を念頭に「国会情勢などで思い通りにならないとなれば、話は別だ。政策実行するために信を問うことはある」との見方を示した。

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