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2008年10月31日(金) 18時31分

「Google Chrome」v0.3.154.9が公開、動画再生やPDF閲覧の問題を修正Impress Watch


 米Google Inc.は30日、Webブラウザー「Google Chrome」ベータ版の最新バージョンv0.3.154.9を公開した。Windows XP/Vistaに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。すでに「Google Chrome」をインストールしている場合は、数日のうちに自動更新でアップデートされる。手動でアップデートしたい場合は、メニューからバージョンダイアログを開き、[今すぐアップデート]ボタンを押せばよい。

 今回のアップデートは、不具合や脆弱性の修正がメインとなっている。不具合の内容は、Flash/Silverlight/QuickTimeなどのプラグインを利用した動画再生時に発生する問題。動画が読み込まれない、再生しても1秒後に停止する、「Google Chrome」のパフォーマンスが大きく低下する、CPUを100%使用してしまうといった不具合が修正された。

 また「Adobe Acrobat Reader 9」のプラグインを利用して、「Google Chrome」のタブでPDFファイルを閲覧した際に、当該タブを閉じると“Chrome がクラッシュしました”というメッセージが表示される不具合も修正されている。そのほか、URLが“https”で始まるSSLを利用したWebサイトに関しては、アドレスのみを履歴に保存するように仕様が変更され、コンテンツ内のデータは検索できないようになった。

 脆弱性の修正では、フィッシング詐欺などで利用されることの多い、ポップアップウィンドウによるアドレス詐称に関する問題が修正された。

 そのほか、ファイルダウンロード時の挙動にも修正が施されている。EXE/DLL/BATファイルなどの実行ファイルをダウンロードする際は、まず“unconfirmed_*.download”という名前に自動で変換され、ユーザーに対してダウンロードを許可するかどうかをダイアログで要求する。このとき、ユーザーが許可した場合に限り、ファイル名を元の名前に変換する仕組み。これにより、意図しないファイルを勝手に実行されてしまうおそれを低減できるようになった。なお、ユーザーが許可しなかった場合は、「Google Chrome」の終了時に当該ファイルが削除される。

【著作権者】Google Inc.

【対応OS】Windows XP/Vista

【ソフト種別】フリーソフト

【バージョン】0.3.154.9(08/10/30)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081031-00000035-imp-sci