記事登録
2008年10月31日(金) 19時48分

違法な一括返済で苦痛 大手商工ローンに借り主らが集団提訴産経新聞

 商工ローン大手の「SFCG」(旧・商工ファンド)から借金の一括返済を違法に迫られ精神的苦痛を受けたとして、借り主や保証人ら75人が31日、慰謝料や過払い金計約8300万円を求める訴えを、東京、仙台などの7地裁に起こした。

 訴状によると、SFCGは今年9月、「担保の評価割れが生じた」などとして借金の一括返済を求める文書を借り主や保証人に送付。一部の借り主らの財産を差し押さえるなど、違法な取り立てや威圧的な要求をしたとしている。

 対策弁護団によると、今月開設の電話相談窓口には1000件超の相談が寄せられた。弁護団は7日、監督官庁の東京都にSFCGの業務停止を申し立てており、11月末には慰謝料請求などの2次提訴も検討している。

 SFCGでは「訴状を受領した後に会社の見解を発表する」としている。

【関連記事】
「このままでは年越せぬ」…メガバンク非情貸しはがし
必要ないのに自己破産させた神戸の司法書士、業務停止2年
過払い返還で破産申し立て 三和ファイナンスに600人 
消費者金融、大手銀行主導の再編加速
【ドラマ・企業攻防】レイク買収で反転攻勢なるか 新生銀行“背水の陣”

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081031-00000576-san-soci