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2008年10月31日(金) 12時21分

「景気回復ないと極めて困難」=消費税上げ、GDP増が条件−麻生首相時事通信

 麻生太郎首相は31日昼、景気回復の見通しについて「まるまる『全治3年』かかると思う」と述べた上で、「景気回復して(経済の)パイが大きくなる前提がないと増税は極めて難しい」と述べ、3年後の消費税引き上げは景気回復が前提との考えを強調した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 首相は30日夜の記者会見で「大胆な行政改革を行った後、経済状況を見た上で、3年後に消費税の引き上げをお願いしたい」と述べていたが、31日の発言は、消費増税の意向をトーンダウンさせた形だ。
 首相はまた、景気回復の指標が国内総生産(GDP)の伸びであると指摘。2月の月刊誌に首相が論文を寄稿した際、消費税の税率を「10%」としていたことに関しては、「それくらいのものがいるのではないかと思っているが、もっと低くできるはずだという説もある」と述べるにとどめた。 

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