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2008年10月31日(金) 03時04分

逮捕の新銀行東京元行員、入行前に個人破産読売新聞

 新銀行東京を舞台にした詐欺事件で、警視庁に逮捕された元行員の青木千代美容疑者(56)が、上場企業の役員を務めていた2003年7月、個人破産していたことがわかった。

 翌年、同社を退社した青木容疑者は06年1月、融資の獲得実績に応じて年間最大200万円の報奨金を得られる契約社員として新銀行に入行した。同庁では、青木容疑者が生活水準を上げるため、不正融資に加担した可能性があるとみている。

 同庁関係者によると、青木容疑者は、京都市にある大証2部上場のネジ製造会社で役員をしていた03年7月、東京地裁で破産を宣告された。青木容疑者は調べに対し、「金銭問題があり、破産せざるを得なかった」と話しているという。新銀行東京は「過去の破産は採用には関係がない」としている。

 また、青木容疑者が、逮捕容疑となった都内の設備会社への5000万円の融資に絡み、ブローカーの渡部善和容疑者(49)から受け取った手数料約100万円を、証券会社にある自分の口座に入金していたことも判明。同庁は、投資目的だったとみて、詳しい使途を調べている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081031-00000004-yom-soci