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2008年10月31日(金) 02時16分

<愛知県議会>一般会計等認定を先送り 裏金の存在指摘され毎日新聞

 愛知県議会の一般会計・特別会計決算特別委員会(松山登委員長)は30日、県が会計検査院に裏金の存在を指摘されたことを受け、11月18日に採決予定だった両会計の07年度決算の認定を先送りすることを決めた。07年度分の県の内部調査結果を見て認定すべきかどうか判断する。県議会によると、過去に決算が不認定となったことはない。

 「経理適正化推進チーム」座長である西村真副知事は決算特別委で、07年度分の地方機関の需要費調査を12月上旬までに終える考えを表明、「地方機関の調査を先行するが、本庁も後ほど調査しないといけない」と述べた。議員からは「(納品された)物品がいくつあるかチェックし、上司がさらに点検するのが常識の常識。職員からもどういう背景で事件が起きたのか聴き、再発防止に努めることが大切だ」などと厳しい意見が相次いだ。

 特別委終了後、西村副知事は記者団に、「会計検査院の検査は一部業者が対象だったので、(県の調査で)『預け』が新たに出てくる可能性は高い。他の所属にも及ぶのではないか」と述べ、問題が広がりを見せる可能性も示唆した。【丸山進】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081031-00000007-mai-pol