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2008年10月30日(木) 03時08分

大手銀6グループ、業績下方修正へ読売新聞

 大手銀行6グループが、そろって業績予想を下方修正する見通しとなった。

 三井住友フィナンシャルグループは29日、2008年9月中間連結決算の税引き後利益を、5月時点で予想した2100億円から850億円に大幅に引き下げた。りそなホールディングスも下方修正する方針を固めた。

 不動産・建設業を中心に融資先の業績悪化が進み、貸し倒れ引当金の積み増しを迫られている。金融市場の混乱で、保有する債券や証券化商品などの損失も膨らんだ。

 中央三井トラスト・ホールディングスと住友信託銀行はすでに下方修正しており、みずほフィナンシャルグループと三菱UFJフィナンシャル・グループも近く修正を発表する見込みだ。

 リーマン・ブラザーズの破綻(はたん)以降の急激な株安や倒産件数の増加などで、09年3月期連結決算の業績も従来の予想を下回る見通しだ。三井住友は、税引き後利益を4800億円から1800億円(前期比61%減)に引き下げた。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20081030-OYT1T00030.htm