浄土真宗本願寺派(京都市下京区、本山・西本願寺)の不二川公勝総長(71)は29日、決算議案の採決をめぐり正常な運営がなされていないとして、宗派の議会に当たる宗会(定数78)を解散した。同派の宗会解散は約7年ぶり。50日以内に議員選挙が行われる。
本願寺派総局によると、28日の宗会で、新門徒の獲得を目指して計上されていた親鸞聖人750回大遠忌計画のインターネット事業費約1億4000万円をめぐり、特別会計の決算議案が否決された。
この際、賛成票に議案を上程した執行部側の票が含まれず宗会は混乱。総長は29日、「正常な議会運営がなされておらず、責任者として決断した。宗門の世論に判断を任せたい」として解散権を行使した。