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2008年10月30日(木) 00時00分

東横元社長逮捕に驚きと不安中国新聞

 松江市のホテル「東横イン松江駅前」地下から硫化水素が発生した問題で、東横イン元社長の西田憲正容疑者(62)が29日、廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで県警に逮捕された。「まさか逮捕とは」「しっかり反省を」—。宿泊客や住民に驚きと不安の声が広がった。再発防止にさらなるチェックを求める声も出た。

 この日、東横イン松江駅前は通常通りの営業だった。女性従業員は「逮捕は残念だが、私たちは粛々と業務を続けていく」と落ち着いて話していた。

 5月の硫化水素発生当時、周辺の店舗はキャンセルが相次いだ。東横インは周辺の店や住民に補償金を支払い、撤去作業中は支配人たちが細かく報告に回ったという。「発生当日は大変だったけど誠実な姿勢で対応してくれた」と評価する声もあった。

 同ホテルは市中心部にあり反響も大きかっただけに再発防止の徹底を求める声も強い。焼き鳥店の男性店長(29)は「逮捕は当然だ。次はないようにしてほしい」と要望。飲食店男性店主(50)は「もう一度きちんとチェックして、再びこんなことが起こらないように努力してほしい」と注文していた。

【写真説明】住民などから再発防止の徹底を求める声が上がった「東横イン松江駅前」(中央の建物)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200810300064.html