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2008年10月30日(木) 00時00分

水路転落に1580万円賠償命令中国新聞

 2005年2月に福山市西部の市道脇水路に転落して後遺症が残った市内の女性(76)が、転落は道路管理者の市が安全措置を怠ったためとして、市に4400万円の損害賠償を求めていた訴訟の判決が29日、広島地裁福山支部であった。金馬健二裁判長は市の責任を一部認め、約1580万円の支払いを命じた。

 金馬裁判長は、事故の原因は「後進する車を運転していた夫に声を掛けた際、のり面に足を取られ転落したと推認できる」「長年居住し現場付近の状況を十分に認識していた」などと女性の過失を指摘したが、道路と水路の間に急傾斜ののり面がある状況を「転落を未然に予測し、対策を講ずる必要があった」として市側の過失を一部認めた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200810300057.html