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2008年10月30日(木) 00時00分

リコール情報専門のポータルサイト読売新聞


7000件以上のリコール情報が集まるリコールプラス

 リコール情報専門のポータルサイトがこのほど開設された。趣味や遊興の世界ではなく、ネットの利便性と特性が、一般消費者に安全な生活をもたらし得る画期的なものだ。

家庭内や周辺の製品は大丈夫?

 この、民間による日本初のリコール情報サイト「RECALL PLUS」(http://www.recall-plus.jp/)を提供するのはディー・ウォーク・クリエイション(本社・東京、竹田歩社長)という、岡山県の情報サービス会社KG情報(益田武美社長)の100%子会社だ。

 リコール情報といえばこれまで、当該メーカーや監督官庁が、情報開示の必要が生じた場合に、それぞれがネット上などで告知してきたが、認知度は低いのが実情。そうした中、新聞は、社会面の広告欄などに企業からの「製品回収のお知らせ」といった形でリコール情報を掲載したり、不幸にして事故が発生すれば、より目につきやすい記事にすることで、消費者に周知徹底を図ってきた。

 しかし、自分の家庭内の製品について始終リコール情報をチェックしている人がどれだけいるだろうか。リコールプラスでは、消費者が「見やすい・わかりやすい・検索しやすい」という3点をモットーに、散在していて伝わりにくい情報を集約。会員登録した消費者には、自身が購入または使用中の商品の製品登録をすることで、それらに関する情報がサイトにアップされると、サイト閲覧を促すメールを会員に送信し、注意を喚起する。

 また、リコール情報を提供する企業や販売元には、有料ページを提供することで、画像や動画なども使ってより詳細な情報を伝達可能としたのが特徴だ。同社はこれで、ウェブサイトという媒体特徴を生かした低コストで長期的な情報開示が可能となり、新聞広告、テレビCMなどとの併用によって「リコール製品の回収率が大幅にアップすることを期待」している。

http://www.yomiuri.co.jp/net/frompc/20081029nt0b.htm