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2008年10月30日(木) 16時48分

未成年でも使えるVISAカードOh! MyLife

 インターネットで買い物する機会が増えるこのご時世、クレジットカードは1枚持っていると非常に便利だ。いちいち銀行などに行かずとも、パソコンに番号を入力するだけで決済が済む。

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 そんな便利なクレジットカードだが、未成年かつ安定した収入のない記者(=小林)は作成することができない。記者はインターネットで買い物をする機会も多いのだが、クレジットカード以外の決済に頼らざるを得ず、銀行や宅配業者に振り込み・代引き手数料として余計にお金を払っていた。

 ところが最近になって、クレジット大手のVISAが「クレジットカードではないVISAカード」を取り扱っていることを知った。その名は「VISAデビットカード」。

 VISAデビットカードは、VISAブランドのクレジットカードと同様に、世界中の加盟店で使うことができるが、個人の信用枠ではなく、預金口座に直結している点が異なる。

決済のタイミングも、クレジットカードが月1回の支払日に一括で決済されるのに対し、デビットカードは購入した時点ですぐに預金口座から代金が決済される。また、「支払限度額=口座残高」であることから使いすぎも防げる。

 国内では、イーバンク銀行、スルガ銀行、トヨタファイナンスがVISAデビット機能付きカードを発行しており、来年の3月にはりそな銀行も発行を開始する予定だ。

 筆者は上記の発行元のうち、スルガ銀行のマイ支店(記者注)を選んでカードを作成することにした。

 理由は、

・平日日中のコンビニATM利用手数料が無料
・口座維持費が不要
・ウェブマネー(インターネット上の仮想通貨)機能付きのDebit@(デビタ)カードを発行している

が挙げられる。

 カードを作成するには決済用口座として、スルガ銀行普通預金口座の開設を求められる。また、中学生を除く15歳以上でないと開設が認められない。幸い年齢制限はパスしている。

 記者はウェブマネーを使う機会もたまにあるので、Debit@カードを作成することにし、Debit@のWebページから申し込みをした。

 最後に、口座開設に必要な書類を印刷し、本人確認書類を添えて郵送する。自宅で印刷ができない方には、印刷したものを発送してくれるサービスもある。

 トラブルがなければ口座開設は1週間ほどで完了し、2週間程度でキャッシュカードとVISAデビットカードが一体となった「スルガ銀行VISAデビットカード」が配達記録郵便で届く。クレジットカードと同様、まずカードの裏に署名をする。

 続いて口座に入金する。これだけでVISAデビットが使用できる。

 実際にクレジットカードが使えるコンビニで試してみた。お茶とのどあめ、しめて247円。

 「VISAの一括で」

と申し出てカードを差し出すと、ものの10秒ほどで決済が完了した。このコンビニでは、5000円を超えない利用の場合はサインがいらないとのことだった。

 後日文房具店で利用した際はサインを求められたほか、家電量販店などICカード対応の端末が設置されている店では暗証番号の入力を求められた。いずれにせよ、本人確認もクレジットカードと同様、基本的にサイン、可能な場合は暗証番号となっている。

 このスルガ銀行VISAデビットカードには、決済と同時に利用確認のメールを事前に登録した送信するサービスがあり、不正利用をいち早く察知できるようになっている。筆者の環境の場合、決済承認からわずか10秒ほどでメールが届いた。

 購入代金が即引き落としというVISAデビットの性質を考えると、ありがたいサービスといえる。

 月々の出費をかしこくコントロールできるVISAデビット。クレジットカードが作れるようになってからも、長く付き合っていくことになりそうだ。

【記者注】 スルガ銀行はマイ支店のほかにも多くの業種と提携したインターネット支店を開設していて、そのほとんどでVISAデビット機能付きカードを発行している。詳しくはスルガ銀行のWebページをご覧いただきたい。

(記者:小林 泰大)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081030-00000000-omn-bus_all