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2008年10月30日(木) 23時39分

<誤徴収>千葉市が国保料9000万円 プログラムミスで毎日新聞

 千葉市は30日、国民健康保険の保険料を00年度以降、推定を含め総額約9000万円を誤徴収していたと発表した。コンピューターのプログラムミスが原因だが、徴収記録は直近の3カ年分しか保管しておらず、00〜04年度に誤徴収した推定約6700万円は、領収書類を持参した人のみ返還するという。

 市健康保険課によると、00年度にオンラインシステムを導入した際、保険料滞納者に対する時効を本来の「2年」ではなく「2年度」と誤って設定した。07年3月に市民から「2年たって時効になった分まで徴収されている」と指摘があり、調査の結果、同5月にミスが発覚した。

 05〜07年度分は892世帯から計約2300万円を過剰に徴収していたことが判明、11月中旬から対象者に還付を通知する。しかし、保険料精算のデータがない00〜04年度分については、領収書か納付誓約書の控えを示した人にだけ還付するという。同課は「原因究明のため対処が遅くなってしまった。データがない分は申し訳ないが確認できない」と説明している。【斎藤有香】

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