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2008年10月30日(木) 22時39分

赤ちゃんイグアノドンの下あご?福井・勝山地層で化石発見読売新聞

 福井県勝山市の県立恐竜博物館は30日、同市内にある白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層の発掘調査で、草食恐竜・イグアノドン類の“赤ちゃん”のものとみられる下あごの骨の化石が、ほぼ完全な形で見つかったと発表した。

 同類の幼体化石が発掘されるのは世界的にも珍しく、成長過程を探る貴重な資料になりそうだ。

 同館によると、発掘されたのは下あごの右半分で縦3・2センチ、横7・7センチ、幅1・2センチ。歯槽が12個並び、生えたばかりの歯も1本残っていた。近くの同年代の地層で発掘された「フクイサウルス」の生後数週間の子どもとみられ、体長は約80センチと推定される。

 また、調査では成長の進んだ子どもの上あごの骨(縦5センチ、横17センチ)の左側部分も見つかり、歯が13本あった。化石は11月1日〜30日に同館で公開される。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081030-00000075-yom-sci