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2008年10月30日(木) 22時17分

国民健康保険証ない子供3万3000人 厚労省調査産経新聞

 厚生労働省は30日、国民健康保険(国保)の保険料を滞納したため保険証を返還し、代わりに「資格証明書」を交付された“無保険世帯”は全国約33万世帯で、このうち中学生以下の子供が3万2903人に上っていたとする調査結果をまとめた。厚労省が“無保険”の子供数を全国調査したのは初めて。

 調査は9月に行われた。国保加入世帯のうち保険料を滞納しているのは、全体の18・5%にあたる約384万世帯。資格証明書を交付された約33万世帯のうち、1万8240世帯に中学生以下の子供がいる。

 厚労省は、地方自治体に対し、実情をよく把握し、可能な限り短期間有効な保険証を交付することなどを通知した。

 国保では、病気や失業といった特別な事情なしに、世帯主が保険料を1年以上滞納した場合、自治体の判断で保険証と引き換えに資格証明書を交付する。資格証明書で医療機関にかかると、医療費をいったん全額支払い、後ほど自治体に保険分を還付してもらわなければならなくなる。

 このため、受診抑制が起こり、子供が必要な治療を受けられなくなっている可能性があるとの指摘が出ていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081030-00000599-san-soci