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2008年10月30日(木) 22時15分

両陛下が正倉院展に…古代の音色に感嘆の声も読売新聞

 天皇、皇后両陛下は30日、奈良市の奈良国立博物館で開かれている「第60回正倉院展」(主催・奈良国立博物館、特別協力・読売新聞社)を視察された。

 両陛下は、一般客に迷惑がかからないように午後6時の閉館を待って博物館に入り、ササン朝ペルシャから伝わったガラス器「白瑠璃碗(はくるりのわん)」や、鳥や花などの文様が刻まれた「刻彫尺八(こくちょうのしゃくはち)」など、天平時代から伝わる宝物を約50分かけて見て回られた。

 刻彫尺八の前では、指穴が今の尺八より一つ多いという説明に、天皇陛下が「穴が多いと音域が広いのですか」と質問され、皇后さまは会場に流れる古代の音色に「素晴らしい」と感嘆の声を上げられていた。

 1946年に始まった正倉院展を天皇が現地で見学するのは初めてで、両陛下にとっては皇太子時代の84年以来24年ぶり。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081030-00000073-yom-soci