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2008年10月30日(木) 21時23分

麻生首相、金融機関の監督・規制で国際協調体制構築を提唱へ産経新聞

 麻生太郎首相は30日夕の記者会見で、11月15日にワシントンで開かれる金融危機に対応するための緊急首脳会議(サミット)で、金融機関に対する監督と規制に関する国際社会の新たな協調体制の構築を提唱する意向を明らかにした。

 首相は「金融機関という本来、厳格な規制が必要とされる分野で、大きな問題点を見過ごした監督体制には反省すべき点がある。各国当局がおのおの監督を行う仕組みでは不十分だ」と述べ、20カ国・地域首脳が参加するサミットで新たな枠組みづくりを議論すべきだとの考えを強調した。

 首相はまた、世界的な金融危機を招いた米国のサブプライム(低所得者向け)ローン問題について「証券化商品に関する格付け会社に深刻な問題点があった」と指摘し、サミットでアジアなど地域ごとに証券の格付けを行う地場の会社を育成することを提案する方針を示した。時価主義で証券の評価損益を計上する方法の是非をめぐっても議論し、国際的な合意を目指す考えを明らかにした。

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