記事登録
2008年10月30日(木) 21時09分

<電気料金>来年の値上げ幅570〜60円程度の見通し毎日新聞

 電力10社は30日、来年1〜3月の電気料金について、燃料費の高騰を料金に反映させる燃料費調整制度に基づく値上げ幅が「標準家庭」で月1137〜117円になると発表した。ただ、各社は経済産業省の要請に応じて値上げ幅を半額に抑える方針で、実際の値上げ幅は570〜60円程度になる見通し。31日に具体的な値上げ幅を正式発表する。

 東京電力の現在の月額料金は月290キロワット時使用する標準家庭で6797円。7〜9月の原油価格(通関統計ベース)などが高騰したことで、来年1月には本来は820円の値上げになるが、上げ幅を半分に抑えて月額7200円程度にする方針。

 燃調制度に基づく値上げ幅は、火力発電が主体の沖縄電力が1137円と最も大きく、最小の北陸電力は117円で、各社とも東電と同様に半額程度に上げ幅を圧縮する。

 また、都市ガス大手各社も同様の制度に基づく来年1〜3月のガス料金の値上げ幅が200〜300円台になると発表した。東京ガスの場合、標準家庭の月額で現在の5684円から337円高くなる計算だが、上げ幅の圧縮を検討している。【谷川貴史】

【関連ニュース】
東京電力:値上げ幅半減の方針 来年1〜3月分
ガス料金:東京、大阪、東邦、西部の4社が値上げ幅圧縮
電気料金:消費者負担どう緩和 「燃料費調整」見直し論議
電気料金:値上げ幅圧縮へ 09年1〜3月分で
経産省:電気、ガス料金見直し検討 現行「理解得られず」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081030-00000123-mai-bus_all