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2008年10月30日(木) 20時59分

国際監視の強化を提言へ=金融サミットで−麻生首相時事通信

 麻生太郎首相は30日、米国で来月15日開催される金融サミットで金融機関・市場の国際化に対応するため、巨大銀行などを各国が連携して監督・規制する仕組みを提言する方針を明らかにした。市場混乱を増幅させた格付け会社に対する規制や、時価会計の在り方についても議論を求める方針。金融危機の克服と再発防止に向け、サミットで踏み込んだ議論を展開したい考えだ。
 米国発の金融危機は、複雑な金融商品の情報が不透明なまま、投資資金が集中したことが要因の一つとされる。麻生首相は首相官邸での記者会見で、「問題点を見過ごした監督体制は大いに反省すべき点がある。現在のような各国おのおので監督する仕組みでは不十分だ」と強調。国境を越えて活動する巨大な銀行や投資ファンドを監視するため国際協調を求める考えを表明した。 

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