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2008年10月30日(木) 18時09分

ねんきん特別便の発送完了=回答数は伸び悩み−社保庁時事通信

 社会保険庁は30日、公的年金の加入記録に誤りがないか、全受給者・加入者約1億873万人に確認を求める「ねんきん特別便」の発送を終えた。基礎年金番号に未統合の「宙に浮いた」記録の持ち主である可能性が高い人でも回答が約6割にとどまるなど、回答数は伸び悩んでおり、年金記録問題の解決は程遠い状況だ。
 同庁は、ねんきん特別便の発送を昨年12月から開始した。コンピューター上で照合した結果、宙に浮いた記録の持ち主の可能性が高いと判断した1030万人への発送を優先し、今年3月までに完了。4月以降は、それ以外の9843万人に順次発送してきた。
 しかし1030万人中、9月末までに同庁に回答を寄せたのは約6割の655万人で、記録に「訂正あり」としたのは約4割の395万人にとどまっている。 

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