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2008年10月30日(木) 19時31分

元行員、数年前に自己破産=手数料130万超受領か−新銀行東京融資詐欺・警視庁時事通信

 新銀行東京(東京都新宿区)の融資をめぐる詐欺事件で、元行員青木千代美容疑者(56)が数年前、自己破産をしていたことが30日、警視庁捜査2課の調べで分かった。
 その後、同行に入行して130万円以上の手数料を受領したほか、成果に応じた報奨金を得ており、同課は不正に関与した経緯を調べる。
 調べによると、青木容疑者は都市銀行に勤務後、2000年8月に京都市のねじメーカーに就職し、役員などを務めて04年3月に退社。01年ごろにブローカーの渡部善和容疑者(49)と知り合った。
 4、5年前に自己破産を申請後、06年1月に新銀行東京へ営業担当の契約社員として入行。同年4月に池袋出張所に勤務して以降、昨年3月に退職するまでに、渡部容疑者が紹介した4件の融資を担当した。
 塗料会社への500万円の融資の際に30万円、逮捕容疑となった5000万円の融資で100万円の手数料を得ており、ほかの2件でも手数料を受け取ったとみられる。 

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