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2008年10月30日(木) 17時09分

大麻事件「事実の解明に努めたい」 慶応大理事が会見産経新聞

 慶応大の男子学生2人が大麻取締法違反容疑で逮捕された事件で、同大の森征一常任理事は30日、東京都港区の三田キャンパスで会見し、「大変残念で痛恨の極み。お騒がせして本当に申し訳ない。今後、2人から事情を聴き、事実の解明に努めたい」と陳謝した。

 同大によると、内田浩太郎容疑者(21)は商学部2年で、中村友士郎被告(20)は経済学部1年。日吉キャンパスに所属し、2人とも慶應義塾高校の出身だった。高校での学年は内田容疑者が2つ上だったが、内田容疑者が高校で2回留年したため、中村被告が今年4月に留年するまで同学年だったという。

 内田容疑者は、大学入学後にアメリカンフットボール部に入部したが、今年8月に練習に出なくなったことなどを理由に自主退部していた。

 慶応大では、平成16年から今回のような学生による大麻の不祥事が毎年発生しており、今回で6件目。森理事は「福沢諭吉先生が創立して以来、学生に信頼をゆだねた教育を続けてきた。慶應義塾として、今後はきちんと対応策を考えないといけないと思う」と沈痛な表情で話した。

 創立150年を迎える慶応義塾では今年、記念事業が多数計画され、11月8日には、大麻の受け渡しがあったとされる日吉キャンパスで記念式典が予定されている。森理事は「計画は続けるが、残念としかいいようがない」と言葉を詰まらせた。

 2人の今後の処分については、神奈川県警の調べが終わった時点で個別に面談して決める方針という。

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