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2008年10月30日(木) 13時13分

『iPhone』も『Android』も恐れない Microsoftjapan.internet.com

Apple の『iPhone』と Google の『G1』がスマートフォン関連で注目を集めるなか、Microsoft は、すでに大きく広がっている『Windows Mobile』ソフトウェア周辺のエコシステムをさらに拡大すべく、取り組みを始めている。ただし、今のところ華々しい発表はない。

Microsoft の Windows Mobile 担当グループ製品マネージャ Scott Rockfeld 氏は、「報道記者やアナリストから聞かれることの多い質問の1つは、『Windows Mobile はどうなっているのか?』というものだ」と述べた。

この質問に対し Microsoft は、Google が Android の普及に向けた壮大な計画を立てている一方で、Windows Mobile 対応のデバイスが増加し続けているという事実を指摘できる。

「Google が Android を発表して以来、Microsoft は30機種もの新しい Windows Mobile 端末を投入してきた」と、Rockfeld 氏は語る。

一方、発売から1年を迎えた Apple の iPhone は輝かしい成長を続けており、今やスマートフォン市場の17%を支配しているとの調査報告もある。iPhone はまた、モバイル環境での Web 活動を便利にしたとして高い評価を受けているが、これに対し Windows Mobile デバイスは、より多くの選択肢をもたらすと Microsoft の Rockfeld 氏は主張する。

「写真が趣味だという人には、より優れたカメラを備えた端末があり、本物の QWERTY 配列キーボードを求めている人には、それを提供することもできる。結局は個人の選択の問題だ」と Rockfeld 氏は語った。

Rockfeld 氏は、Windows Mobile のメジャー アップグレードとして計画があると噂になっている『Windows Mobile 7』について、コメントを避けた。だが、現行版の『Windows Mobile 6.1』搭載端末において、大幅な革新が数多く行なわれていると主張した。

なお Rockfeld 氏は取材に対し、次のように述べている。「われわれは、モバイル事業のロードマップについて何も発表していないが、将来のバージョンに向けた取り組みを常に行なっている。現在と、さらにはホリデーシーズンを通じ、Windows Mobile 6.1 を提供できることを喜ばしく思っている」

同氏によると Microsoft は、来年にもモバイル OS における今後のバージョンについて説明を始める用意があるという。

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