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2008年10月30日(木) 08時02分

日本のカジノじゃもうからない!ホリエモン節健在スポーツ報知

 ライブドア元社長の堀江貴文氏(36)が29日、1年7か月ぶりに法廷に登場した。闇カジノで賭博をしたとする、週刊現代の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の講談社などに5000万円の慰謝料と謝罪広告掲載を求めた民事訴訟の原告として本人尋問に応じたもので、堀江氏の出廷は、昨年3月20日の村上ファンド事件の公判で証人尋問に応じて以来。自身の誕生日の出廷に憤りながらも“ホリエモン節”を披露した。

 証券取引法違反罪(1、2審実刑、上告中)の控訴審は1度も出廷せず、もう見られないと思われていた“ホリエモン法廷劇場”が民事裁判で実現した。原告として東京地裁の大法廷に現れた堀江氏は、黒の長袖Tシャツにジーパン、白のスニーカーというラフな姿。ゴルフ焼けと見られる小麦色の肌が自信を漂わせる。ふっくらしたおなかのラインも見せ、逮捕以前の愛嬌(あいきょう)あるホリエモンだった。

 「週刊現代」(06年9月16日号)が報じた、都内高級ホテルのスイートルームで開催された“闇カジノ”でのバカラ賭博に参加したことを、完全否定。そこから“ホリエモン節”をさく裂させた。「(賭博は)好きですね」と言ってのけ、「世界中のカジノに行ってるけど、たくさんお金がもらえるところに行くのが当然」「(海外で)賭けたのは累計何千万円」「小さいカジノじゃ、いくら勝っても払い戻しが大してもうからない。日本のホテルでやってるカジノは興味がない」。またバカラについても「ブラックジャックの方が期待値がいい」と指摘した。

 また被告側がカジノに行ったと指摘した05年11月19日の当日のスケジュールとして、音楽プロデューサーの小室哲哉さんの自宅にいたことを主張。米国の音楽関係の版権を獲得し、中国市場などで、着うた配信などのビジネスを展開する計画を話し合っていたことを告白した。「その直後に捕まりましたんで」と共同事業の夢が消えたことを悲しんだ。

 自身のブログでは「被告側の求めに応じて私を召喚する裁判所の姿勢もどうかと思う。ま、私が司法に信用されていない証拠なんだろうけど」と憤慨したが、誕生日に訴訟は結審し、判決はクリスマスイブの12月24日に言い渡される。刑事裁判ではコンビを解消したが、民事では継続して共闘中の高井康行弁護士は「完勝ですね。いいプレゼントになるでしょう」と笑顔を見せた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081030-00000085-sph-soci