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2008年10月29日(水) 08時05分

偽の株式投資で40億詐取 被害者1200人 経営者ら6人逮捕 神奈川産経新聞

 うその株式投資話を持ちかけ、投資家から現金をだまし取ったとして、県警生活経済課は28日、詐欺容疑で、東京都中央区の貸金業者「トーキョーユニオン」の実質経営者で無職の永井幹夫容疑者(60)=台東区竜泉=ら男女6人を逮捕、ほかに1人の逮捕状を取った。県警は平成8年から約10年間で、被害者は全国約1200人、被害金額は約40億円にのぼるとみて捜査している。

 調べでは、永井容疑者らは共謀し、平成18年1月〜9月、都内に住む無職の男性(91)ら3人から株の買い付け代金と偽り、約142万円をだまし取った疑い。

 永井容疑者らは、「株購入資金の2割を出せば、残りを融資する」などと持ちかける「二八商法」の手口で勧誘。実際は購入せず、「融資の担保として株券を預かる」などと説明し、ニセの売買報告書を渡すなどして信用させていた。金融専門誌などに広告を出したり、購入した名簿を元に、ダイレクトメールを送るなどして客を集めていた。

 県警は、証券業登録を受けずに営業していたとして平成18年10月、証券取引法違反容疑で、本社などを家宅捜索した。

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