記事登録
2008年10月29日(水) 09時25分

FacebookワームがGoogle Readerを悪用、不正サイトに誘導ITmediaエンタープライズ

 米人気SNSのFacebookユーザーを標的にしたワームが、Googleのニュースリーダー「Google Reader」を悪用する新たな手口を採用した。セキュリティ企業のFortinetが10月28日付のアドバイザリーで伝えている。

【拡大画像を含む記事】

 Facebookワームは今年7月ごろに出現したもので、感染すると友達にメッセージを送って不正サイトへ誘導、動画閲覧用のコーデックを装ってマルウェアに感染させる。Fortinetによると、このワームが最近になって、Google Readerへのリンクを使うようになったという。

 リンクをクリックすると、実際にGoogle Readerの共有ページが表示される。しかし、このページに掲載された動画をクリックすると動画閲覧用コーデックを装ったトロイの木馬感染サイトへリダイレクトされる。

 攻撃者は、ユーザーを悪質なWebサイトに誘導するだけの目的でGoogle Readerのアカウントを登録しているようだとFortinetは分析している。Facebookの「友達」から届いたメッセージのリンク先がGoogle Readerのアドレスになっているため、ユーザーは安心感を持ち、動画もGoogleでホスティングされていると思ってだまされてしまう可能性が高いと警鐘を鳴らしている。

【関連記事】
→ 「Google Reader」 最新記事一覧
→ 「ワーム」 最新記事一覧
→ 「Facebook」 最新記事一覧
FacebookとMySpaceで感染するワーム出現
Facebook、誤ってユーザーの生年月日を公開

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081029-00000034-zdn_ep-sci