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2008年10月29日(水) 11時23分

Microsoft、Web 版『Office』の計画を発表japan.internet.com

Microsoft 主催の開発者向けイベント『Professional Developer Conference 2008』(PDC 2008:27-30日、ロサンゼルス) でデビューを飾るのは、『Windows 7』だけではない。Microsoft は28日、同社の主力製品『Office』の軽量版で、任意の Web ブラウザで動作する『Office Web』アプリケーションを提供する計画を発表した。

PDC は、すべての Microsoft 製プラットフォームおよび製品に関する開発者向け会議で、今回2年ぶりに開催された。

『Office Live』が、主に Web 上で文書を作成するのではなく共有するためのアプリケーションであるのに対し、Office Web は、Web 版ユビキタス Office アプリケーションを真に具現化した製品でもある。ライバル各社が生産性を高めるための Web 対応ツールを競って提供するなか、Microsoft は Office Web を投入することで、Web に対応したアプリケーション ツールの提供に今まで以上に注力していく姿勢を示したといえる。

Office Web は、『Word』『Excel』『PowerPoint』および Office ユーザー向けのメモ帳ユーティリティ アプリケーション『OneNote』からなる。対応ブラウザは『Internet Explorer』、Mozilla Foundation の『Firefox』、Apple の『Safari』だ。

Microsoft は、Office Web の公開日を明らかにしていないが、通常3年から5年ごとにアップデートを行なっている従来の Office アプリケーションよりも頻繁にアップデートする計画だと述べている。

Microsoft の Information Worker (IW) グループで IW コミュニケーション部門のシニア ディレクタを務める Janice Kapner 氏は取材に対し、「Web コンポーネント群はより積極的に公開されていく可能性が高く、Web アプリケーションの新しいコンポーネントの公開に3年から5年もかかることはないだろう」と語った。

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