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2008年10月29日(水) 02時53分

複数他行からも無担保融資=資金流れた会社社長ら−新銀行東京事件・警視庁捜査時事通信

 新銀行東京の融資をめぐる詐欺事件で、融資金が流れたソフトウエア会社社長寺口士文容疑者(32)らが、ほかの複数の金融機関から中小企業向けの無担保融資を受けていたことが28日、関係者の話で分かった。提出した決算書類の粉飾もあったという。
 警視庁捜査2課は不明朗な金の流れを調べるとともに、元新銀行東京行員青木千代美容疑者(56)が関与した不正の詳細を調べている。
 関係者によると、寺口容疑者らは新銀行東京と同様に、決算書類を機械的に分析・審査して融資条件を決める「スコアリング・システム」を採用する金融機関などに融資を申請。無担保・無保証の中小企業向け融資を受けていた。
 複数の金融機関で融資後、粉飾された決算書類が提出されていたことが判明。融資が完済されたケースもあったが、返済資金はほかの金融機関からの借り入れを充てたとみられるという。 

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