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2008年10月29日(水) 00時11分

児童福祉法と労基法で出会い系喫茶摘発 産経新聞

 13歳の女子中学生を出会い系喫茶で働かせたなどとして、大阪府警少年課と東成署は28日、児童福祉法違反(有害支配)と労働基準法違反(最低年齢)の疑いで大阪市中央区宗右衛門町の出会い系喫茶「エルカフェ」店長、小野章容疑者(24)と同店営業責任者、山本真由美容疑者(48)を逮捕した。出会い系喫茶の摘発に両法を適用するのは全国初。

 同店は男性客が入会金で5000円、女子生徒との「トーク」に1時間3000円、女子生徒を外に連れ出す「店外デート」にはさらに3000円を支払うシステム。客が別に店外で渡す現金が中学生らのアルバイト代となっていた。

 調べでは、小野容疑者らは8月中旬から9月20日ごろにかけ、府内の中学2年の女子生徒(13)が15歳未満であることを知りながら、同店の宣伝ティッシュの配布や、店内で男性客の話し相手などをさせた疑い。小野容疑者らは容疑を否認しているという。

 同店の捜索時、店内に16〜19歳の女子高生ら4人がおり、「短時間でお金を稼げた」「店外デートで数万円稼いだ子もいる」などと証言。知り合いの女子生徒を連れていくと、1人1000円の紹介料が渡される仕組みだったという。

 出会い系喫茶については、大阪府の橋下徹知事が、18歳未満の入場制限などを盛り込んだ府条例改正案を12月議会に提案する方針を明らかにしている。

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