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2008年10月29日(水) 23時27分

ソフトバンク、債務担保証券で750億円損失の可能性読売新聞

 ソフトバンクは29日、2008年9月中間連結決算発表の記者会見で、保有する債務担保証券(CDO)で最大約750億円の特別損失が発生する可能性があると明らかにした。

 06年に英ボーダフォン日本法人を買収した際、ボーダフォンが抱えていた債務750億円をソフトバンクの財務からいったん切り離すために、750億円分のCDOを購入した。

 このCDOは160銘柄で構成されており、7銘柄以上が債務不履行になると、損失が発生する仕組みになっているという。

 世界的な金融危機により、米証券大手リーマン・ブラザーズなど6銘柄が債務不履行になっている。償還期限は10年8月と9月に分かれ、それまでに、さらに1銘柄が債務不履行になると約456億円、2銘柄以上の場合は約750億円の特別損失が発生する。

 孫正義社長は「投機的な目的で保有している訳ではない。当時はより安全とされていた」と説明した。

 一方、ソフトバンクが同日発表した08年9月中間連結決算は、子会社のヤフーが好調だったため、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比7・3%増の1800億円と中間期として過去最高だった。売上高は同2・6%減の1兆3289億円、税引き後利益は11・5%減の411億円だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081029-00000065-yom-bus_all