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2008年10月28日(火) 18時43分

Qちゃん一問一答「陸上人生に悔いはない」 サンケイスポーツ

 2000年シドニー五輪女子マラソンの金メダリスト、高橋尚子(36)=ファイテン=が28日夕、東京都内のホテルで引退記者会見を行った。


 冒頭で高橋は引退の決意を語った

「本日を持ちまして現役引退を決意しました。3大会連続(マラソン競技)出場という大きな目標を掲げてきましたが、完全燃焼ができたので、さわやかな気持ちです。3月の名古屋国際女子マラソンで、思ったように走りができず、オリンピックという夢は途絶えました。ただ、2001年からずっと夢に抱いていた3大会出場の目標を掲げました。8月くらいに合宿からこのままではいけないと、自信を持ってプロ高橋としていいのかと思いました。また、チームQには申しわけなくて相談できすにいました。それから1カ月ありましたが、変わることがなかった。今は引退まで悩み、今は台風の後のさわやかな風が吹いているような心境です」

 −−具体的に引退を決意したきっかけは

 「足が痛いとか調整不足という報道もありましたが、なにかあったわけではなくて、プロ高橋としての走りができなくなった。納得いく走りができなくなった。7月、8月の練習の中で感じていたことです。限界までやりましたから、陸上人生に悔いはないと感じます」

 −−もう一度、万全な状態になって、ラストランで引退は考えなかったのか

 「プロの練習の走りをするには、気持ちも肉体もひとつステージを上がったところから、下がらないようにしないといけない。東京が走れないなら、後に伸ばすのは無理と感じました。でも、陸上は大好きでやってきましたので、50になっても60になっても走り続けていきたいと思います」

 −−チームQにはどう伝えたのか

 「悩み寝れない日が続いたが、8月にジョギングをしながら、話しました。弱音を吐くようなことを言いました。怒られると思ったら、よくやったと声を掛けてもらい、ほっとしました」

 −−アスリートとしての引き際は

 「それぞれだと思います。大好きで始めた陸上ですから、自分自身が納得していれば、スポーツ選手として一番いいのではないかと思います。完全燃焼してよかったと思います」

 −−恩師の小出氏については

 「今あるのは小出監督がここまで育ててくれたからだと思います。オリンピックにも出場して世界記録も出せた。大切な時間であったし、大切な方です」

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