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2008年10月28日(火) 15時34分

<次期衆院選>年内見送り 閣僚らの容認発言相次ぐ毎日新聞

 麻生太郎首相が次期衆院選を年内は見送る方針を固めたことに関し、28日午前の閣議後の記者会見で閣僚からは「経済対策優先に賛成する」(金子一義国土交通相)など、先送りを認める発言が相次いだ。

 二階俊博経済産業相は「緊急対策を急がなければならないことは経済情勢が物語っており、しっかり対応したい」。金子国交相は「100年ぶりの世界的同時不況。経済対策をきちんと行うのが重要というのは、麻生首相の政治家としての良心だ」と述べた。野田聖子消費者行政担当相も「解散して、街頭宣伝車に乗って手を振っている事態ではないと私は思う」と語った。

 麻生首相に近い甘利明行革担当相は「政局より国民生活が大事という考えで、正しい判断と思う。世界同時不況の不安連鎖を止める努力を世界各国が優先すべきだ」と、歓迎する意向を示した。

 石破茂農相は民主党の国会対応について「解散するなら(法案を)すぐ通す、解散しないなら徹底審議というのは、よく分からない。解散しようがしまいが、重要法案は徹底審議が野党の仕事でしょう」とけん制した。

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