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2008年10月28日(火) 14時34分

新銀行東京の元行員、別の融資でも手数料…仲介役と組み3件読売新聞

 新銀行東京(東京都新宿区)を舞台にした融資詐欺事件で、警視庁に逮捕された元行員青木千代美容疑者(56)が、池袋出張所の営業担当となった直後の2006年7月、ブローカーの渡部善和容疑者(49)の仲介で都内の会社に約500万円の融資を実行した際、約30万円の手数料を受け取っていたことがわかった。

 その後、2人が組んで実行した融資は少なくとも3件に上る。青木容疑者は、いずれも手数料を受け取っていたとみられ、同庁は不正な融資の実態を捜査している。

 一方、同庁は27日夜、新たに、大阪市のソフトウエア開発販売会社「アシストプラン」の元幹部、大杉澄夫容疑者(46)を詐欺容疑で逮捕した。逮捕者は計8人となった。同庁関係者によると、青木容疑者は大手銀行を退職後の01年ごろ、京都府内のネジ製造会社に勤めていた時に渡部容疑者と知り合った。06年1月に新銀行に入り、同4月に池袋出張所の営業担当に配属となった直後、渡部容疑者から東京都中央区の塗料会社を紹介され、同社に約500万円の融資を実行。この際、融資額の約6%にあたる約30万円を手数料として受け取っていた。この融資と、逮捕容疑となった設備会社「リフレックス」(中野区)への約5000万円の融資を含め、青木、渡部両容疑者が協力して実行した融資は少なくとも4件あり、青木容疑者はその都度、渡部容疑者に手数料を要求し、融資額の数%を受け取っていたとみられる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081028-00000030-yom-soci