記事登録
2008年10月28日(火) 08時01分

アイスランド国有最大手行 円建て外債、債務不履行産経新聞

 【ロンドン=木村正人】国際通貨基金(IMF)から21億ドル(約1940億円)の緊急融資を受けることで合意したアイスランドで、最大手行のカウプシング銀行が日本国内で発行した円建て外債(サムライ債)500億円が27日、債務不履行になった。同行は事実上国有化されているが、資金が底をついているようだ。

 フランス通信(AFP)によると、同行のスポークスマンは同日、「銀行の負債を返済するため、資産を売却している。どれぐらい返済できるかが確定するまでしばらく時間がかかる」と説明。同行を含めたアイスランドの上位3行はすべて政府の管理下にあり、今後、IMFの監督を受けて返済計画を進める予定だ。

 今回、債務不履行になったのは2006年に日本の機関投資家や企業に販売されたもので、20日に利払いが停止、猶予期限の27日になっても支払われなかった。

【関連記事】
アイスランド、英国が“マネー紛争”
イギリス、16年ぶりマイナス成長
エリザベス女王が65億円の損失 英紙
金融危機でユーロ存在感 デンマークやスウェーデンが導入前向き
アイスランド、金融危機で落選? 非常任理事国選挙

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081028-00000040-san-int