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2008年10月28日(火) 08時04分

採用試験2000人の情報流出 明治安田生命、ウィニーから産経新聞

 明治安田生命(東京都)の採用試験応募者約2000人分の個人情報がファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を介してインターネット上に流出したことが27日、分かった。同社の採用担当者が個人データの入ったファイルを持ち出し、私有パソコンに移したことを認めており、このパソコンがウイルスに感染して流出したとみられる。

 流出したのは、大阪で採用試験を受けた来春入社予定の女子学生40〜50人分の顔写真や氏名などが記載された内定者ファイルと、試験に応募した約2000人分の学生の氏名、住所、電話番号、採否などが記載されたリスト。ほかに社外秘の営業マニュアルも流出したという。

 採用担当だった大阪職域FC営業部(大阪市)の男性社員が、会社のパソコンから外部記録媒体を使って自宅の個人パソコンに個人情報が入ったデータを移したのが原因とみられる。25日夕方ごろからネット掲示板に個人情報が掲載され、同社は流出を把握。男性社員に事情を聴いたところ、「家で仕事をしようとして持ち出した」と社内規定に違反してファイルを持ち帰ったことと、ウィニーの使用を認めたという。

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