記事登録
2008年10月28日(火) 11時20分

<法務省>2人の死刑を執行、森法相の下で初めて毎日新聞

 法務省は28日、2人の死刑を執行したと発表した。執行されたのは久間三千年(70)=福岡拘置所収容▽高塩正裕(55)=仙台拘置支所収容=の2死刑囚。死刑執行は9月11日以来2カ月連続で、今年に入り5回目。森英介法相の命令は9月の就任以来初めて。

 死刑執行は法相の命令が出なかったことによる約3年4カ月の中断の後、93年3月に再開されたが、それ以降、執行された死刑囚は計75人になった。

 確定判決などによると、久間死刑囚は92年2月、福岡県飯塚市の路上で小学1年の女児2人(いずれも当時7歳)をわいせつ目的で自分のワゴン車に乗せ絞殺した。高塩死刑囚は04年3月、福島県いわき市の無職女性(当時83歳)方に押し入り、女性と次女(当時55歳)を刺殺し現金を奪った。久間死刑囚は06年9月に最高裁で死刑確定。高塩死刑囚は06年12月に上告を取り下げて確定した。いずれも確定から2年前後での執行となった。

 今年に入っての死刑執行は鳩山邦夫元法相下で3回(2、4、6月)、保岡興治前法相下で1回(9月)。ほぼ2カ月ペースで行われ、大臣が相次いで変わった後の今回もペースが維持された。【石川淳一】

【関連ニュース】
裁判員がわかる:/4 死刑を言い渡すことも?
国連総長:「死刑執行停止を、廃止はすう勢」総会に報告書
宮崎死刑囚に死刑執行 連続幼女誘拐殺人事件の流れ
明日への伝言:昭和のあの日から 勝田元死刑囚と刑事 取調室の1年3カ月
死刑囚:2割近くが面会なし…市民団体調査で判明

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081028-00000020-mai-soci