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2008年10月28日(火) 08時17分

<陸上>マラソンの高橋尚子が引退 28日夕に会見毎日新聞

 2000年シドニー五輪陸上女子マラソン金メダリストの高橋尚子選手(36)=ファイテン=が、現役を引退することが28日、明らかになった。マネジメント会社を通じて発表した。同日夕に、高橋自身が東京都内で会見する。

 高橋選手は東京国際(11月16日)、大阪国際(来年1月)、名古屋国際来年3月)の女子マラソン3大会への出場を目指し、5月末から米コロラド州ボルダーで合宿を行っていた。関係者によると、トップレベルで戦うために十分なトレーニングや調整ができず、マラソン出場を断念。第一線からの引退も決意した模様だ。

 高橋選手は05年東京国際で優勝した後は、故障も続いて万全のレースができず、昨夏には右ひざを手術。北京五輪の代表選考会だった今年3月の名古屋国際では27位と惨敗した。

 高橋選手は県岐阜商高、大阪学院大を経て95年に実業団のリクルート入りし、小出義雄氏の指導を受けて急成長。97年に小出氏とともに積水化学へ移籍し、98年バンコク・アジア大会を2時間21分47秒の日本最高記録(当時)で制した。シドニー五輪で日本の陸上女子初の金メダルを獲得し、国民栄誉賞を受賞。01年のベルリン・マラソンでは世界で初めて2時間20分の壁を破る2時間19分47秒の世界最高記録(当時)も樹立した。

 03年に積水化学を退社し、スポンサーと所属契約を結ぶプロ的な選手となったが、同年の東京国際で2位に終わりアテネ五輪出場を逃した。05年には小出氏から独立し、指導者につかず同年代の専属スタッフとともに活動。マラソンは11回走り、6連勝を含み7勝した。【石井朗生】

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