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2008年10月28日(火) 00時41分

水田管理は生物に配慮を、ラムサール会議で日韓共同提案へ読売新聞

 日韓両政府は、28日に韓国・昌原(チャンウォン)市で開幕する第10回ラムサール条約締約国会議で、水鳥など多くの生物の生息地となっている水田の価値を再認識し、生物に配慮した農法や水管理法などの推進を締約国に求める決議案を共同で提出する。

 決議の日韓共同提案は初めてで、最終日の来月4日に採択される見通しだ。

 ラムサール条約では水田も「人工的な湿地」として位置づけており、初めて登録名に水田を入れた宮城県大崎市の「蕪栗沼(かぶくりぬま)・周辺水田」をはじめ、約1800以上の登録湿地のうち約100か所が水田を含んでいる。決議案は、水田が水鳥のほか、魚や両生類、昆虫などのすみかとなって重要な湿地の生態系を支える役割を果たしていると指摘。条約締約国に対し、冬季も田に水を張って渡り鳥の生息地とするなど、生物の多様性に配慮した農法や水の管理法を推進する計画づくりを求めている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081028-00000002-yom-soci