2008年10月27日(月) 00時18分

被害者男性の反撃でトラブル相手が負傷　宇治の男性刺殺（産経新聞）

　京都府宇治市の道路側溝で無職の伊達悟さん（５７）が刺殺された事件で、２２日未明に車をけられてトラブルになった相手は、伊達さんの反撃で負傷していたことが２６日、わかった。伊達さんは知人に「知らない男だった。仕返しされるかもしれない」と話していたといい、宇治署捜査本部で関連を調べている。

　調べなどによると、伊達さんと男がトラブルになったのは、２２日午前１時ごろ。就寝中に車をけられた伊達さんは、外にいた作業服姿の男に反撃した。男は負傷してかなり出血し、東方へ逃走したという。捜査本部は、トラブルをもとに男が伊達さんに恨みを持った可能性があるとみて、男の特定を急いでいる。

　伊達さんはこのトラブルの後、知人男性（５３）に「仕返しで襲われるのでは」と不安を訴え、護身用としてつえを持ち歩いていたという。１週間ほど前には車のガラスを割られていたこともあり、知人男性は「危ないな、と言っていたが、まさか殺されるとは思わなかった」と話した。

　一方、司法解剖の結果によると、伊達さんは胸や腹、背中など数カ所を鋭利な刃物で刺されており、背中から心臓に達するほどの傷が致命傷になったという。捜査本部は、犯人に強い殺意があったとみている。

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