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2008年10月27日(月) 23時16分

秀吉好み、金のキセル出土…伏見城跡の桃陵遺跡読売新聞

 京都市伏見区の伏見城跡・桃陵(とうりょう)遺跡で、堀や石垣跡(16世紀後半)が出土し、豊臣秀吉(1537〜98年)が1592年に築造した初代伏見城(指月(しげつ)城)のものである可能性が高いと、西近畿文化財調査研究所が27日、発表した。

 金箔(きんぱく)が施された煙管(きせる)の吸い口と先端(長さ各5センチ)や瓦、高麗青磁(せいじ)の茶道具なども出土し、秀吉の好みが反映された城の一端がうかがえる。堀跡は、長さ11メートル、幅16メートル、深さ2・2メートル。一部に石垣が残っていた。

 堀の西側から見つかった建物跡は、江戸時代の絵図などから、秀吉に仕えた戦国武将富田信高の屋敷とみられる。

 指月城は、秀吉が隠居所として築造したが、4年後の「慶長伏見大地震」で倒壊。北東約500メートルに移された。現地説明会は11月1日午後1時から。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081027-00000054-yom-soci