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2008年10月27日(月) 22時56分

CT画像で刺し傷立体化、証拠提出→殺意認定…東京地裁読売新聞

 同居していた男性を包丁で刺したとして、殺人未遂罪に問われた東京都北区、風俗店従業員中村あゆみ被告(23)に対し、東京地裁は27日、懲役3年(求刑・懲役8年)の実刑判決を言い渡した。

 弁護側は殺意を否定したが、福崎伸一郎裁判長は「15・1センチの包丁を背中に13・5センチも刺しており、とっさに殺意を抱いて犯行に及んだと認められる」と述べた。

 来年5月から始まる裁判員制度では、裁判員に分かりやすい立証が求められることから、検察側は公判で、被害者の体をコンピューター断層撮影法(CT)で撮影し立体化させた画像を初めて証拠提出し、傷の深さなどを目で見て分かるように立証した。

 判決はこれに基づき、中村被告の殺意を認定した。

 そのうえで、「被告は男性から暴力を受けると誤信し、身を守ろうとした」として刑を軽減した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081027-00000053-yom-soci