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2008年10月27日(月) 09時04分

「ネットにはパソコンより携帯」が50%超:IBM 調査japan.internet.com

IBM の最新調査によると、消費者の50%以上が、インターネットをする際はパソコンより携帯端末を使いたいと考えているという。この結果は、携帯端末が、次世代コンピューティング デバイスの座をつかみつつあることを示すものだ。

IBM は、米国、中国、イギリスのユーザー600人を対象に、携帯端末でのインターネット利用について好ましい点、好ましくない点を調査した。その結果、判明したのが上のような傾向だ。

また調査の結果、携帯端末を使ったインターネット活動の中でも、今後は特に通信、ナビゲーション、および情報サービスが最も人気を集めると予想されるという。なお携帯端末の利用者は現在、世界人口の50%を占めるが、2013年には80%、すなわち58億人に達すると見られている。

IBM のエレクトロニクス業界担当グローバル コンサルティング リーダー、Sungyoul Lee 氏は声明の中で次のように述べている。「まもなく世界中で、携帯電話がネット接続の主流デバイスとなるだろう。人々が移動中でも簡単にネットにアクセスして利用できるように、今こそ企業は直感的なアプリケーションやサービスを開発すべきだ」

今回の調査では、携帯端末によるインターネット利用が、2011年までに少なくとも40%増加すると予想した回答者が全体の39%にのぼった。中でも成長著しいのが中国などの新興インターネット市場で、同調査では、中国の携帯端末ユーザーが最も速いペースでモバイル Web を取り入れていることが判明した。

また今後、携帯端末からの利用が増えそうなサービスには、ナビゲーション、ソーシャル ネットワーク、インスタント メッセージ、ニュース配信などが挙がった。調査の結果、回答者の71%が、こうした用途でのモバイル Web 利用を増やしていく予定だと答えている。

それでも、一部の用途では依然としてパソコンが優勢だ。調査では、オンライン バンキング、株取引、一般的な検索については、デスクトップで行なうと答えた消費者が過半数を占めた。

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