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2008年10月27日(月) 06時05分

伊藤ハム、回収は328万袋 生協など他社ブランドも中国新聞

 伊藤ハムは二十六日、地下水からシアン化合物が検出された東京工場(千葉県柏市)で、日本生活協同組合連合会(日本生協連)など生協系の二団体と、スーパー八社から委託を受けて製造したプライベートブランド(PB)のウインナー十三品目、計六十四万袋が新たに自主回収の対象になると発表した。

 伊藤ハムが二十五日に回収を発表した自社製品と同時期(九月十八日—十月十五日)に製造したもので、回収は販売側の責任で行われるという。伊藤ハム製品と他社ブランドを合わせ、回収対象は二十六品目の計約三百三十一万袋になった。

 伊藤ハムによると、委託元は日本生協連や、神奈川、静岡、山梨の六生協で構成するユーコープ事業連合(本部・横浜市)のほか、東急ストア、バリューローソン、サミット、オーケー、CGCグループを全国展開するシジシージャパン(以上東京)、コストコホールセールジャパン(川崎市)、とりせん(群馬県館林市)、ベイシア(前橋市)のスーパー各社。

 日本生協連は宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、長野の九都県で販売した「CO・OP国産ポークウインナー細きタイプ100グラム」など約四万袋を回収すると発表。「検出されたシアンは微量で、食べたとしても健康への心配はない」としている。

 ユーコープ事業連合はホームページで回収を公表。バリューローソンは系列の「ローソンストア100」「ショップ99」の店頭から該当商品を撤去し、購入者には店頭で告知するなどの方法で回収を始めた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200810270114.html