記事登録
2008年10月27日(月) 02時31分

<幼稚園児>「負けず嫌い」な子供ほど体力ある…岐阜大研究毎日新聞

 岐阜大教育学部の春日晃章(こうしょう)准教授(40)=発育発達学=らの研究チームが1075人の幼稚園児(3〜6歳)を対象にした調査で、負けず嫌いの度合いの強い子供ほど体力があるという結果が出た。26日に津市で開かれた東海体育学会で発表され、「負けず嫌い」と体力の相関関係を統計的に示した調査として注目された。

 07年と今年、岐阜、福井両県の5幼稚園に通う1075人を対象に調査した。教諭に園児を「負けず嫌い度合い」に応じて5グループに分けてもらった上で▽25メートル走▽反復横跳び▽ソフトボール投げ▽握力▽立ち幅跳び▽長座体前屈▽体支持持続時間−−の7種類の体力テストをした。

 テストの結果、総合得点は負けず嫌い度が最も高かったグループが一番高く、低くなるにつれて点数も下がった。特に25メートル走、ソフトボール投げ、立ち幅跳びで差が大きかった。男女別では男子の方が差がはっきり出たという。

 春日准教授は「最近は運動会の徒競走などで順位をつけない学校も多いが、順位をつけて子どもたちが良い意味での『負けず嫌い度』を高めると、体力が向上する可能性がある」と話している。【山口知】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081027-00000019-mai-soci