記事登録
2008年10月26日(日) 00時00分

希少生物を反原発の原告に中国新聞

 山口県上関町の原発建設計画に伴い県が中国電力に交付した公有水面埋め立て免許について、住民グループ「長島の自然を守る会」(高島美登里代表)は来月下旬にも、建設地周辺海域で見つかった国の天然記念物カンムリウミスズメなどを原告に加えた免許取り消し訴訟を、山口地裁に起こす。25日、同町であった反対団体の集いで明らかにした。

 原告にはスナメリ、希少な貝類ヤシマイシン近似種、ナメクジウオ、海藻のスギモクも名を連ねる。埋め立てで生存権を侵害されるとして、県に免許取り消しを求めるという。高島代表は「賛同者を募っており原告は30人を超えると思う。生態系を守るために自然の権利を訴えたい」と話している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200810260046.html