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2008年10月26日(日) 03時09分

「国際的役割を優先」…首相、解散先送りを示唆読売新聞

 【北京=加藤淳】麻生首相は25日夕、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議閉幕後、北京市内のホテルで記者会見し、衆院解散・総選挙の時期について「(首脳会議出席を通じ)国内的な政局より、どう考えても国際的な役割を優先する必要性の大きさを、今回ここに来て改めて感じさせられた」と述べた。

 世界的な金融危機への対応を優先する立場から、解散を当面、先送りする考えを示唆したものとみられる。

 首相は、金融危機に関し、「グリーンスパン(前米連邦準備制度理事会議長)の言葉を借りれば『100年に一度の国際的な経済危機だ』という表現を使っているが、これは非常に大事な所だ」との認識を示した。さらに、「日本は欧米に比べ傷は浅いが、景気対策で内需を喚起する必要がある」と指摘した。解散の時期については「この段階でするとかしないとか決めているわけではないので、答えようがない」と語った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081025-00000053-yom-pol