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2008年10月26日(日) 21時39分

<麻生首相>初の街頭演説はアキバ…解散には言及せず毎日新聞

 衆院の解散時期を巡り永田町が迷走する中、麻生太郎首相が26日夕、東京・秋葉原で就任後初の街頭演説を行った。06年の自民党総裁選で「オタクの皆さん」と呼びかけて人気を集めた相性のいい街。若者から「麻生コール」を浴び笑顔を振りまいたが、解散に関する言及はなかった。

 党青年局、女性局の共催。麻生首相は、解散に踏み切れない理由の一つとも指摘される世界的な金融危機や景気後退に触れ「中小企業の資金繰りに手当てをします」「日本は日本人が思っている以上に強い」と力説した。後半は、べらんめえ口調に熱がこもり「若いやつが『日本の将来は暗い』なんて顔をするなって。モテたきゃ明るい顔しろ」と聴衆を沸かせた。

 先にマイクを取った石原伸晃・幹事長代理は「麻生に任せるのか小沢(一郎民主党代表)に任せるのか」と衆院選を意識した演説をしたが、当の首相の決断は聞かれなかった。

 江東区の男性会社員(38)は「景気を考えると、麻生さんのような強烈な個性のある政治家がいい」と評価した。鳥取市から出張で来た男性会社員(47)は「麻生さんの若者人気は本当なのか。今、選挙があれば、民主党に入れると思う」と話した。【木戸哲、佐藤浩】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081026-00000070-mai-pol